Japanese
English
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外科的腸結核症の手術例について
Operated Cases of the Intestinal Tuberculosis
斎藤 弘
1
,
寺島 一郞
1
Hiroshi SAITO
1
,
Ichiro TERAZIMA
1
1國立千葉病院外科
pp.701-705
発行日 1953年12月20日
Published Date 1953/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201338
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各種結核症患者の腸結核症合併頻度は,病理解剖学的には可成高率である事は認められているが,そのうち,外科的処置の対照となるものは,主に,結核性腸狭窄又は,腫瘤形成性腸結核症であつて,本症の大部分をしめる結核性潰瘍性腸炎に比べれば,比較的少いものである.又本症に対する,ストレプトマイシン(S.M.)の有効な事も一般に認められているが,S.M.治療に依り治癒促進の結果,急激に腸狭窄を来したと思われる2例を経験し,切除の機会を得たので,同時に前記2例を含め切除術を施行した結核性腸狭窄3例,結核性廻盲部腫瘤4例を中心に,曠置的手術例4例を加えた,11例の本症に就いて,臨床的,組織学的検討を行つた.
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