日常遭遇する大腸炎の鑑別-内視鏡を中心に
腸結核
佐田 美和
1
,
小林 清典
,
川岸 加奈
,
大岡 正平
,
迎 美幸
,
横山 薫
,
小泉 和三郎
1北里大学東病院 消化器内科
キーワード:
ツベルクリンテスト
,
大腸内視鏡法
,
抗結核剤
,
細菌学的技法
,
鑑別診断
,
診断用試薬キット
,
生検
,
結核-胃腸系
,
注腸造影
,
インターフェロンガンマ遊離試験
Keyword:
Barium Enema
,
Biopsy
,
Antitubercular Agents
,
Bacteriological Techniques
,
Colonoscopy
,
Diagnosis, Differential
,
Reagent Kits, Diagnostic
,
Tuberculin Test
,
Tuberculosis, Gastrointestinal
,
Interferon-gamma Release Tests
pp.403-408
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014297888
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腸結核は現在でも忘れてはならない疾患の一つであり,原因がわからない腸潰瘍の鑑別疾患の一つである.輪状~帯状潰瘍,不整形の小潰瘍などが典型的であり,これに萎縮瘢痕帯や多中心性の潰瘍瘢痕などが混在する点が特徴的である.診断は結核菌の証明が第一であるが,結核菌が証明されないことも多く,治療的診断が行われることもある.クローン病や潰瘍性大腸炎,ベーチェット病,アメーバ性大腸炎,NSAIDs起因性腸炎などとの鑑別が重要である.
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