Japanese
English
特集 大腸の炎症を内視鏡で診る
[IBD以外の大腸の炎症性疾患の内視鏡診療]
腸結核
Intestinal tuberculosis
永塚 真
1
,
杉本 亮
2
,
松本 主之
1
Makoto Eizuka
1
,
Ryo Sugimoto
2
,
Takayuki Matsumoto
1
1岩手医科大学内科学講座消化器内科分野
2岩手医科大学病理診断学講座
キーワード:
腸結核
,
内視鏡検査
,
鑑別診断
Keyword:
腸結核
,
内視鏡検査
,
鑑別診断
pp.1556-1560
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001750
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はじめに
腸結核は結核菌(おもにMycobacterium tuberculosis)感染による小腸・大腸の慢性炎症性疾患である。本邦における結核菌罹患率は減少傾向にあるが,近年でも一定数の腸結核患者が登録されている。また,最近では生物学的製薬,免疫調整薬,あるいは抗腫瘍薬投与の機会が増加し,結核菌感染症に遭遇する機会も増加しつつある。したがって,腸結核の臨床像と画像所見の特徴を理解しておくことは重要と思われる。本稿では腸結核の臨床像と内視鏡所見の特徴,および鑑別疾患について概説する。
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