Japanese
English
綜説
肋膜外合成樹脂球充填術後の球摘出例について
On Cases of the Removal of Plombes after Extrapleural Pneumolysis with Resin Plombage
西 純雄
1
,
森重 照夫
1
Sumio NISHI
1
,
Teruo MORISHIGE
1
1國立療養所山陽莊
1National Sannatorium, Sanyōsō
pp.437-441
発行日 1952年9月20日
Published Date 1952/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201083
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合成樹脂充茲による肺結核の虚脱療法は昭和22年長石氏により提唱されて以来,手術手技の簡易と胸廓変形の少いことにより漸次全國の療養所,病院において,その追試が行われ一時は胸廓成形術に取かわる治療法であるかのような感を拘かしめたが,その後時間の経過と共に喀痰菌陰性化の低率(沢崎氏,國立療法所40施設の術後菌陰性率35.2%)と術後の不決な自覚症状及び合併症状として肺穿孔及び膿胸が早期のみならず可成り晩期に至つても尚相当起り且つ予後は不良であるために,近時充填球,除去後の胸廓成形術(以下球抜き成形と略す)の施行が漸次増加してきた.我々は國立療養所山陽莊で最近までに41例を経驗したのでその成績を茲に発表する次第である.
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