最近の外国外科
心臓穿刺による心臓血管レ線撮影法,他
V. B. Nunez
,
E. R. Ponsdomenech
pp.47-49
発行日 1952年1月20日
Published Date 1952/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200965
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著者たちは30名の患者に心臓並に大血管のレ線写眞を得るため,造影剤を直接心室内に注射する方法を研究した.即ちこれ等患者に総計45回に各ぶ注射を施したが,1名の死亡者も亦重篤な反應を呈した者もなかつた.
造影剤にはdiodrast(75%iodopyracet solution)の50ccを,右心室には25ポンドの圧力で,左心室には30ポンドの圧力で注入した.これ等の心室穿刺の結果,18名には何等の症状も起らなかつたが,8名は上腹部或は胸骨背側部に軽微な不快感を訴えた.4名は反つて既に存在した呼吸促進及び咳嗽の軽快するのを覚えたと云つた.穿刺時に於ける血圧は大なる変化を示さなかつた.
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