Japanese
English
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急性化膿性骨髄炎のペニシリン療法
Penicillin-therapy of Acute Suppurative Osteomyelitis
宍戶 仙太郞
1
,
佐々木 敬助
1
Sentaro SHISHITO
1
,
Keisuke SASAKI
1
1國立仙薹病院外科
1Surgical Dept Sendai National Hospital
pp.555-558
発行日 1951年12月20日
Published Date 1951/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200935
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急性化膿性骨髄炎に対し,從来まで,種々の化学療法が,或は單独に,或は種々の手術法と併用し試みられたが,仲々其の目的を達せず,サルファ剤も本症に対しては,若干の効果しか期待出来なかつた,然るに,P剤の出現は,本症治療に於ても,一大光明を與えたもので,その適切なる使用によつて,本症の頓挫的療法は,一應確立された感がある.Altmeier及びWadsworth両氏は,最近4年間の急性化膿性骨髄炎,71例に行つたペニシリン療法の効果に就て述べ,本症に対しては,P剤の早期治療により,順調の経過をとり,骨の破壊変形は,皆無か最小にとどまり,再発や腐骨の形成も,稀なる事を力説しているが,余等は,P剤の入手困難な,昭和22年12月より,昭和24年5月に至る迄,約1年5ヵ月間急性化膿性骨髄炎の患者に,P剤は,種々の條件のもとに使用,その効果を観察してきたが,症例を茲に一括し簡單に報告する.
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