ひとやすみ・114
乳癌検診における対応
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.946
発行日 2014年8月20日
Published Date 2014/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105160
- 販売していません
- 文献概要
食生活の欧米化に伴い,日本でも乳癌の罹患率が著明に増加しつつある.そこで乳癌検診が強力推進され,乳癌に対する関心が急速に増しつつある.しかし,女性にとってデリケートな乳腺を対象とするため,当院では特別な診療体制をとっている.乳腺専用の外来診察室を設け,マンモグラフィーや超音波検査は女性技師が行っている.また診察時には必ず女性看護師の同席を求め,さらに個人的には緊張を和らげるために話し掛けることにしている.
お乳がたくさん出た人には,「牛だったら表彰ものですね.ミルク代も浮いたでしょうから,ご主人からご褒美を戴く権利がありますね」.授乳期が過ぎても乳を分泌する人には,「若くて魅力的な女性だからいつまでも乳が出るのですよ」.超音波検査で囊胞を認めた人には,「気にすることはありません.豊胸のためわざわざシリコンを留置して水を注入する人も居りますから」.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.