特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識
Ⅳ.肝・胆・膵
膵体尾部癌
中村 透
1
,
平野 聡
1
,
浅野 賢道
1
,
佐藤 暢人
1
,
倉島 庸
1
,
海老原 裕磨
1
,
田本 英司
1
,
村上 壮一
1
,
松本 譲
1
,
土川 貴裕
1
,
田中 栄一
1
,
七戸 俊明
1
Toru NAKAMURA
1
1北海道大学大学院医学研究科消化器外科学分野Ⅱ
pp.214-219
発行日 2013年10月22日
Published Date 2013/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104810
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膵癌の外科治療においては,組織学的に癌遺残のない(R0)手術が不可欠である.当教室では腹腔動脈(CA)・総肝動脈(CHA)・腹腔神経叢・腹腔神経節・左副腎・腎前筋膜を含む広範囲なen-bloc切除を行う拡大尾側膵切除術(distal pancreatectomy with en-bloc celiac axis resection:DP-CAR)を開発し,主要血管浸潤を伴う膵体部癌に対しても積極的にR0手術を施行してきた1).本稿では,標準的な尾側膵切除術(DP)とDP-CARの手術適応の判断に際し,重要な画像所見を中心に概説する.
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