特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識
Ⅳ.肝・胆・膵
膵内分泌腫瘍
増井 俊彦
1
,
高折 恭一
1
,
上本 伸二
1
Toshihiko MASUI
1
1京都大学肝胆膵・移植外科
pp.220-227
発行日 2013年10月22日
Published Date 2013/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104811
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はじめに
膵内分泌腫瘍は種々の様相を呈する腫瘍であり,古典的には機能性腫瘍および非機能性腫瘍,近年ではWHO2010分類でのグレードなど,様々な分類がなされている.手術術式は内分泌腫瘍の種類に応じて多岐にわたり,郭清を伴わない核出術から十二指腸温存膵頭切除術,さらにはリンパ節郭清を伴う膵頭十二指腸切除術や脾臓切除を伴う膵体尾部切除術までが適応となる.どのような腫瘍にどの切除術が適応となるかについてコンセンサスができつつあるが,それに加えて術前の画像の読みが術式の決定,手術のアプローチの仕方を考えるうえで重要となってくる.
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