Japanese
English
臨床研究
TS1膵癌切除症例の検討
Study of resected TS1 pancreatic cancer
徳山 泰治
1
,
長田 真二
1
,
佐々木 義之
1
,
今井 寿
1
,
吉田 和弘
1
Yasuharu TOKUYAMA
1
1岐阜大学医学部腫瘍外科学
キーワード:
小膵癌
,
TS1
,
予後
,
腫瘍径
Keyword:
小膵癌
,
TS1
,
予後
,
腫瘍径
pp.210-214
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104467
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要旨
【目的】当科で経験した小膵癌について検討し,その特徴を検討する.【対象】当科で加療し病理組織学的に直径2 cm以下(TS1)と確認された通常型膵癌14例.【結果】膵頭部9例,膵体部5例で,平均腫瘍径は16.8±3.3 mmであった.膵癌取扱い規約(第6版)における局所進展度はpT1が5例(35.7%)のみで,それ以外はすべてpT3以上であった.また9例(64.2%)にリンパ節転移を認め,fStageⅢ以上が10例(71.4%)と進行癌が大半を占めた.MSTは32.6か月で5年生存率は51.5%であった.【結語】TS1症例でも進行癌に準じた手術でR0をめざすとともに,集学的治療が重要と考えられた.
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