Japanese
English
特集 手術のグッドタイミング
〔外科治療選択のタイミング〕
重症潰瘍性大腸炎
The timing for surgical treatment for severe ulcerative colitis
杉田 昭
1
,
荒井 勝彦
1
,
木村 英明
1
,
小金井 一隆
2
,
山崎 安信
3
,
嶋田 紘
3
,
福島 恒男
1
Akira SUGITA
1
1横浜市民病院外科
2横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター難病医療センター
3横浜市立大学医学部腫瘍病態外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
重症
,
手術適応
,
手術術式
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
重症
,
手術適応
,
手術術式
pp.61-68
発行日 2005年1月20日
Published Date 2005/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100009
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要旨:潰瘍性大腸炎の手術適応は「重症」,「難治」,「大腸癌」であり,そのうち「重症」は手術例の約30%を占める.重症例に対しては,従来のステロイド治療,新しい治療である白血球除去療法,シクロスポリン投与などの治療効果と位置づけを明らかにする必要がある.手術術式は原則として,合併症の防止のために結腸亜全摘出術,S状結腸粘液瘻造設術,またはHartmann手術を行う.直腸病変が高度の症例には重症例であっても直腸切除,回腸囊肛門吻合術,または回腸囊肛門管吻合術が必要なこともある.重症例では全身状態が不良な症例が多いことから,手術時期を遅らせることなく手術を行うことが重要である.
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