Japanese
English
臨床報告
幼児巨大ウィルムス腫瘍(腎芽腫)の1手術例
Treatment of a large infantile Wilms tumor in a regional hospital
内山 昌則
1
,
村田 大樹
1
,
尾矢 剛志
2
,
浅見 恵子
3
Masanori UCHIYAMA
1
1新潟県立中央病院小児外科
2新潟県立中央病院病理
3新潟県立がんセンター新潟病院小児科
キーワード:
ウィルムス腫瘍
,
腎芽腫
,
小児
,
腎腫瘍
,
化学療法
Keyword:
ウィルムス腫瘍
,
腎芽腫
,
小児
,
腎腫瘍
,
化学療法
pp.1322-1326
発行日 2012年10月20日
Published Date 2012/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104272
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要旨
発熱で小児科医院を受診した3歳の幼児に腹部腫瘍が発見され,準夜帯に当科に緊急入院した.画像所見で巨大な右腎芽腫と診断されたが,急速に増大して貧血も増強したため,oncological emergencyとして入院3日目に腫瘍切除術を行った.術後経過は良好で,5日目から日本ウィルムス腫瘍スタディグループ(JWiTS)プロトコールに則った化学療法(EE-4A)を行った.JWiTSの中央病理で腎芽腫・腎芽型,病期Ⅰと診断された.化学療法を7クール施行した.現在,術後1年で,局所再発や転移所見はなく経過良好である.地域病院で小児悪性腫瘍の手術や治療を行う際には,各都道府県の小児悪性腫瘍ボードおよび全国的腫瘍スタディグループとの連携が必要と考えられた.
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