画像診断と病理
腎芽腫
三谷 英範
1
,
福本 航
1
,
松原 佳子
1
,
粟井 和夫
1
,
有廣 光司
2
1広島大学病院放射線診断科
2広島大学病院病理診断科
pp.144-145
発行日 2020年1月25日
Published Date 2020/1/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001500
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1歳6か月,女児.腹部膨満および右季肋部痛を主訴に近医を受診した.超音波検査にて右腎腫瘤を指摘され,精査加療目的に紹介受診した.単純CT(非提示)では,右腎上極に正常腎実質よりもやや低吸収の辺縁明瞭な8×9×11cm大の腫瘤性病変を認めた.内部は不均一で嚢胞成分を疑う低吸収域が散見された.造影CTでは,充実部分はごく淡い不均一な造影効果がみられた(図1).また,肝右葉背側には肝との境界が不明瞭な領域を認め,浸潤が疑われた.
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