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特集 内視鏡外科手術の腕をみがく―技術認定医をめざして
〔各論〕
腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術
Laparoscopic inguinal hernia repair
松本 純夫
1
,
大住 幸司
1
Matsumoto SUMIO
1
1独立行政法人国立病院機構東京医療センター外科
pp.509-517
発行日 2012年4月20日
Published Date 2012/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104032
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【ポイント】
◆腹腔鏡下手術によるヘルニア修復術において,経腹腔的アプローチではヘルニアの陥凹が直視でき,日本ヘルニア分類におけるⅣ型(併存型)を見逃すことはない.
◆剝離範囲として,内側はクーパー靱帯,恥骨,腹直筋外縁,腹側は腹横筋腱膜弓,外側は内鼠径輪外縁から3cm,背側は腸恥靱帯(iliopubic tract)から3cm程度が目安である.
◆腹膜前層には脂肪織だけでなく,浅葉,深葉の2枚の筋膜があることを意識する.
◆大きなヘルニアではヘルニアサック離断時,腹膜閉鎖まで考えて切離線を決定する.
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