Expertに学ぶ画像診断・13
胆道鏡
露口 利夫
1
,
杉山 晴俊
1
,
酒井 裕司
1
,
西川 貴雄
1
,
黒澤 浄
1
,
齊藤 将喜
1
,
太和田 勝之
1
,
三方 林太郎
1
,
多田 素久
1
,
石原 武
1
,
横須賀 收
1
Toshio TSUYUGUCHI
1
1千葉大学大学院医学研究院腫瘍内科学
pp.518-525
発行日 2012年4月20日
Published Date 2012/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104033
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はじめに
経皮経肝胆道鏡(percutaneous transhepatic cholangioscopy:PTCS)の普及によって胆道鏡検査はその臨床的地位を確立したが,瘻孔作製に伴う合併症は無視することができないものである.一方,経口胆道鏡(peroral cholangioscopy:POCS)はPTCSより非侵襲的で無黄疸例にも施行することが可能などの利点があり1),また,ビデオスコープの導入による画質の向上には目を見張るものがある.ただし,スコープの耐久性不足や周辺機器の不備が普及の妨げとなっている.最近では耐久性や操作性向上を目的にディスポーザブルのカテーテル型内視鏡であるSpyGlass(ボストン社)が開発され,わが国にも導入されている.
本稿では,胆道鏡の内視鏡所見について読影の注意点を中心に解説する.
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