合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅶ 鼠径部ヘルニア 2 腹腔鏡下鼠径部ヘルニア手術における reduced port surgery
和田 英俊
1
,
上村 和康
1
,
磯野 忠大
1
,
野澤 雅之
1
,
植田 猛
1
,
左京 このみ
1
1市立島田市民病院外科
キーワード:
腹腔鏡
,
鼠径ヘルニア
,
reduced port surgery
Keyword:
腹腔鏡
,
鼠径ヘルニア
,
reduced port surgery
pp.673-682
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000659
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腹腔鏡下鼠径部ヘルニア手術(laparoscopic inguinalhernia repair;LH)におけるreduced portsurgery(RPS)には,3 mm 径以下のport を使用して手術を行うneedlescopic surgery(以下,needle)と臍内1 カ所の創で手術を行う単孔式腹腔鏡手術(以下,TANKO)がある。さらにLHには,腹腔内から腹膜を切開して鼠径部に到達するtransabdominal preperitoneal approach(TAPP)と腹直筋後鞘に沿って腹膜外から鼠径部に到達するtotally extraperitoneal approach(TEP) がある。そのため,LH のRPS にはneedle-TAPP,TANKO-TAPP,needle-TEP,そしてTANKO-TEP の4 種類の手術が存在する。それぞれの手術には利点と欠点があり,施設や術者が慣れた方法で各々のRPS が行われている。
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