Japanese
English
臨床報告
手に発生したvenous aneurysmの1例
Venous aneurysm of the hand:a case report
山口 敏之
1
,
尾嶋 紀洋
1
,
林 征洋
1
,
小松 信男
1
,
橋本 晋一
1
,
小山 正道
2
Toshiyuki YAMAGUCHI
1
1小諸厚生総合病院外科
2小諸厚生総合病院病理診断科
キーワード:
venous aneurysm
,
静脈性血管瘤
,
手背
Keyword:
venous aneurysm
,
静脈性血管瘤
,
手背
pp.1567-1570
発行日 2011年11月20日
Published Date 2011/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103854
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要旨
患者は66歳,女性.10年前から気づいていた右手背の腫瘤が次第に増大したため当院を受診した.視触診で,右第1指間に暗青色で径2×1.6×1cm大の境界明瞭な腫瘤を認めた.表面の皮膚に異常はなく,可動性があった.圧迫および上肢挙上によって容易に縮小・消失し,圧迫の解除と上肢下垂によって再出現した.腫瘤およびその近傍で血管性雑音は聴取されなかった.超音波検査で腫瘤は境界明瞭,内部は低エコーの囊胞様病変として描出された.患者の希望によって摘出術を行った.病理学的には平滑筋細胞と弾性線維の著明な減少を認め,venous aneurysmと診断された.
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