Japanese
English
臨床報告
鼠径ヘルニア術後3年目に発症した遅発性prosthesis感染の1例
A case of late-onset prosthetic infection occurring 3 years after inguinal hernia repair
山口 敏之
1
,
本間 崇浩
1
,
林 征洋
1
,
黒岩 教和
1
,
小松 信男
1
,
橋本 晋一
1
Toshiyuki YAMAGUCHI
1
1小諸厚生総合病院外科
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
prosthesis感染
Keyword:
鼠径ヘルニア
,
prosthesis感染
pp.1595-1599
発行日 2009年11月20日
Published Date 2009/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102881
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要旨:症例は78歳,男性.73歳時に鼠径ヘルニアに対してプロリーン*ヘルニアシステムを使用した手術を受けた.術後3年8か月が経過した頃から右鼠径部に皮膚瘻が出現し,膿様の液体排出が認められるようになったため外来を受診した.外来で抗生物質の投与を行ったが根治には至らず,消褪,再燃を繰り返したためメッシュの摘出を行った.術後に皮下に液体貯留をきたして切開・ドレナージを必要としたが,術後約3週間で退院した.外来で経過観察中であるが,創部の感染徴候やヘルニア再発は認めていない.
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