Expertに学ぶ画像診断・6
画像強調観察:AFI(上部)
松井 芙美
1
,
上堂 文也
1
,
長井 健吾
1
,
辻井 芳樹
1
,
太田 高志
1
,
神崎 洋光
1
,
花房 正雄
1
,
鼻岡 昇
1
,
河田 奈都子
1
,
山本 幸子
1
,
竹内 洋司
1
,
東野 晃治
1
,
石原 立
1
,
飯石 浩康
1
,
竜田 正晴
1
Fumi MATSUI
1
1大阪府立成人病センター消化管内科
pp.1080-1084
発行日 2011年8月20日
Published Date 2011/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103679
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はじめに
自家蛍光電子内視鏡とは,内視鏡下に励起光を照射して,生体組織内にある内因性の蛍光物質からの自家蛍光を捉え,電気処理した画像をモニター上に擬似カラー表示するものである.Autofluorescence Imaging(AFI:オリンパス・メディカル・システムズ)は内視鏡下に青色の励起光(照射波長:395~475nm)を照射して生体組織内にあるコラーゲンなどの蛍光物質からの自家蛍光を捉え(検出波長:490~625nm),モニター上に擬似カラー表示する(図1).当院では通常の上下部内視鏡検査や早期胃癌の内視鏡治療の前に,白色光,narrow band imaging(NBI),色素散布にAFIも適宜組み合わせて観察を行っている.上部消化管においては主に早期癌のスクリーニングや,広がりを精査する際に使用する1つの手段として用いている.
本稿では,われわれが施行している上部消化管におけるAFI観察の実際を述べる.
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