私の工夫―手術・処置・手順
腹腔鏡下大腸手術におけるドップラエコーの有用性
太田 裕之
1
,
塚山 正市
1
,
藤岡 重一
1
,
川上 恭平
1
,
児玉 泰一
1
,
川浦 幸光
1
Hiroyuki OHTA
1
1小松市民病院外科
pp.1079
発行日 2011年8月20日
Published Date 2011/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103678
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
【はじめに】
腹腔鏡補助下大腸切除術(laparoscopy-assisted colectomy:LAC)では内側アプローチによって腫瘍の支配血管系の処理を先行する手技が主流である1,2).しかしながら,内臓脂肪が豊富で腸間膜が厚い症例では血管走行の把握が困難なことがある.また,腹腔鏡下手術では触覚が欠如しており,開腹手術のように触診によって動脈の拍動を触知することができない.
われわれはLACにおいて術中にドップラエコーを使用して確実に主要血管を同定する工夫を行っているので紹介する.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.