Japanese
English
臨床報告
開心術後縦隔炎に対して持続洗浄VACを行った1例
Continous irrigated vaccum-assisted closure therapy for poststernotomy mediastinitis:a case report
吉田 和則
1
,
大塚 亮
2
,
民田 浩一
2
,
吉川 純一
2
Kazunori YOSHIDA
1
1西宮渡辺心臓・血管センター心臓血管外科
2西宮渡辺心臓・血管センター循環器内科
キーワード:
開心術後
,
縦隔炎
,
持続洗浄VAC
Keyword:
開心術後
,
縦隔炎
,
持続洗浄VAC
pp.983-986
発行日 2011年7月20日
Published Date 2011/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103653
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要旨
創感染に対する基本的な治療戦略は従来から感染創の十分なデブリードマンと洗浄であるとされてきたが,多大なマンパワーとコストが必要であり,特に開心術後に生じる胸骨感染や人工血管などの異物感染に対しては感染菌が十分に除去できず,敗血症など全身状態の悪化を呈する場合がある.また,長期に及ぶ人工呼吸器管理が必要となる症例では経口摂取が困難であるため,低栄養状態の遷延や肺炎などの合併症を生じることが多く,依然,死亡率は高率であるとされている.われわれは,開心術後創感染(縦隔炎)症例に対して持続洗浄vaccum-assisted closure(VAC)を用い,良好な結果を得たので,若干の文献的考察を含め報告する.
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