Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下に切除した若年者後腹膜神経鞘腫の1例
Laparoscopic resection of juvenile retroperitoneal schwanoma:a case report
八木 草彦
1
,
串畑 史樹
2
,
高井 昭洋
2
,
山元 英資
1
,
児島 洋
2
,
本田 和男
2
Shigehiko YAGI
1
1愛媛県立今治病院外科
2愛媛大学医学部外科
キーワード:
後腹膜腫瘍
,
内視鏡外科手術
,
神経鞘腫
Keyword:
後腹膜腫瘍
,
内視鏡外科手術
,
神経鞘腫
pp.691-695
発行日 2011年5月20日
Published Date 2011/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103568
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要旨
後腹膜領域の腫瘍は画像診断では確定診断が困難であり,切除による病理診断を必要とすることが多い.今回われわれは,後腹膜腫瘍に対して診断と治療を兼ねて腹腔鏡下に切除を行った.症例は10歳台の男性で,腹部大動脈の左側に最大径25mmの卵形の腫瘍を認めた.腹腔鏡下に腸間膜を切開して後腹膜腔に到達し,腫瘍の剝離,切除を行った.病理検査の結果は神経鞘腫瘍であった.確定診断が困難な後腹膜腫瘍に対して腹腔鏡下手術は有用な検査,治療法と考えられる.
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