Japanese
English
臨床報告
巨大膿瘍を合併した尿膜管遺残症に対し腹腔鏡下に摘出した1例
A case of urachal remnant with huge abscess resected by laparoscopic surgery
羽田野 直人
1
,
今村 祐司
1
,
中光 篤志
1
,
香山 茂平
1
,
上神 慎之介
1
Naoto HADANO
1
1マツダ病院外科
キーワード:
尿膜管遺残
,
腹腔鏡
Keyword:
尿膜管遺残
,
腹腔鏡
pp.687-690
発行日 2011年5月20日
Published Date 2011/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103567
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要旨
症例は30歳,男性.数日前よりの下腹痛を主訴に受診された.初診時の血液検査で炎症反応の上昇を認め,精査加療目的に入院となった.入院後の腹部CTで下腹部に臍下から膀胱に連なる巨大な囊胞性病変を認め,尿膜管遺残症と診断した.まずは穿刺排膿および抗菌薬投与により炎症の沈静化を図った後,腹腔鏡下に尿膜管摘出術を施行した.膀胱側の処理などに工夫を必要としたが,大きな合併症なく手術は完遂できた.術後は良好に経過し,10日後に退院となった.本症に対する腹腔鏡手術は安全かつ有用であると思われた.
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