Japanese
English
臨床研究
80歳以上の高齢者に対する消化器外科手術のリスク評価
Gastrointestinal surgery risk assessment in the elderly
猪狩 公宏
1
,
藍原 有弘
1
,
落合 高徳
1
,
熊谷 洋一
1
,
飯田 道夫
1
,
山崎 繁
1
Kimihiro IGARI
1
1太田西ノ内病院外科
キーワード:
高齢者
,
消化器外科手術
,
POSSUMスコア
Keyword:
高齢者
,
消化器外科手術
,
POSSUMスコア
pp.651-657
発行日 2011年5月20日
Published Date 2011/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103557
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要旨
目的:高齢者の消化器外科手術をより安全に行うために,周術期のリスク評価について検討した.
方法:対象は,過去6年間に当院の外科で80歳以上の高齢者に対して消化器外科手術を施行した593例とし,合併症発生および死亡率について検討した.
結果:合併症は281例(47%),周術期死亡は57例(9%)に認められた.Glasgow coma score,脈拍数,各種血液検査値,緊急手術症例,術中輸血症例で有意差を認め,またphysiological and operative severity score for the enumeration of mortality and morbidity(POSSUM)スコアが予後と相関していた.
結語:POSSUMスコアは予後予測に有用であり,術前にhigh risk groupを設定することは予後改善に寄与する可能性があると考えられる.
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