病院めぐり
公立那賀病院外科
森 一成
1
1公立那賀病院外科
pp.649
発行日 2011年5月20日
Published Date 2011/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103555
- 有料閲覧
- 文献概要
当院は,和歌山県の北部を東西に流れる一級河川,紀ノ川沿いに開けた紀の川市と岩出市,合わせて12万人の医療圏にあります.この地域には西日本きっての桃の産地(あら川の桃)があったり,豊臣秀吉の焼き討ちを被った根来寺や粉河寺といった古刹があったり,車で15分程離れた山すそに江戸時代に「通仙散」という全身麻酔薬で乳癌摘出手術を行った華岡青洲先生の生誕地記念館があったりして,当院の周囲はのどかな田舎の雰囲気です.
当院は平成11年に新築・移転して病床数は304床となりました.内装もホテルのようにピカピカに磨きあげた病院です.18診療科(常勤)が揃っていますが,医師数は47名と,さほど多いほうではないと思います.外科は私を含めて5名ですが,手術は毎年450件(全身麻酔は320件)行っています.ほかに乳腺外科,呼吸器外科の専門外科があるので,私たちは主に消化器外科を担当しています.といっても,地域がん診療連携拠点病院として他院から癌終末期患者の転入を受け入れたり,消化器癌化学療法や内視鏡検査・治療を行ったり……と大忙しです.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.