Japanese
English
臨床研究
精神疾患患者における乳癌治療の検討
Breast cancer analysis in those with psychiatric disorders
小南 裕明
1
,
廣吉 基己
2
Hiroaki KOMINAMI
1
1兵庫県立がんセンター消化器外科
2済生会兵庫県病院外科
キーワード:
乳癌
,
標準的治療
,
精神疾患
,
術後不穏
Keyword:
乳癌
,
標準的治療
,
精神疾患
,
術後不穏
pp.659-662
発行日 2011年5月20日
Published Date 2011/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103560
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要旨
精神疾患の有無が乳癌の治療経過に及ぼす影響を検討した.2002年4月から2007年3月までの5年間に聖隷三方原病院外科で手術を受けた乳癌患者全423例を精神疾患罹患の有無で分類し,初診時自覚症状の有無,患側,手術術式,術後不穏の有無,病期分類,ホルモン感受性,術前術後治療の有無などについてretrospectiveに検討した.その結果,術後不穏の出現頻度と術前術後推奨治療施行の有無で統計学的有意差が認められた.精神疾患罹患患者の乳癌治療においては,術後管理と標準的治療施行時に注意を要する可能性が示唆された.
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