特集 外科医のための大腸癌の診断と治療
5.大腸癌の外科治療
■腹腔鏡下手術
術前化学放射線療法後の低位前方切除術
黒柳 洋弥
1
Hiroya KUROYANAGI
1
1虎の門病院消化器外科
pp.336-341
発行日 2010年10月22日
Published Date 2010/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103290
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■術前化学放射線療法の施行症例で,組織の線維化のために剥離層が不明瞭になっている場合では,あたかも彫刻するように切開剥離して,通常症例と同様のランドマークを確認していくことが重要である.
■ランドマークとしては,上下腹神経叢~下腹神経~骨盤神経叢~Neurovascular bundle,精嚢・Denonvillier筋膜,肛門挙筋筋束などが挙げられる.
■場所に応じた適切な視野展開のもとで剥離を行い,多く出てくる滲出液を適宜吸引しながら,できるだけクリーンでドライな視野を確保する.
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