特集 外科医のための大腸癌の診断と治療
5.大腸癌の外科治療
■腹腔鏡下手術
低位前方切除術
奥田 準二
1
,
田中 慶太朗
1
,
近藤 圭策
1
,
浅井 慶子
1
,
茅野 新
1
,
山本 誠士
1
,
谷川 允彦
1
Junji OKUDA
1
1大阪医科大学一般・消化器外科
pp.326-335
発行日 2010年10月22日
Published Date 2010/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103289
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■低位前方切除ではステイプラー(echelon60 GOLD)を挿入する右下腹部ポートをできるだけ尾側に位置させることが重要となる(ストレートステイプラーでも下部直腸に直交してかけやすくなる).
■左右の挙筋上腔を広く展開し,骨盤内臓神経(S3,4)および骨盤神経叢本幹を損傷しないように,直腸間膜寄りで側方靱帯を処理して下部直腸を肛門管直上まで十分授動する.
■肛門管近傍の超低位での直腸切離例では直腸間膜が薄くなって間膜処理が不要になるが,低位前方切除例の多くでは適切な直腸間膜処理が後の均一で確実なsingle-fireでの直腸切離につながる.
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