ひとやすみ・61
埴生の宿
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.981
発行日 2010年7月20日
Published Date 2010/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103120
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- 文献概要
少子高齢化社会を迎え,いかに両親を看取るかが社会問題となっている.昨年4月に大腸癌の肝転移で父親を,そして10月に嚥下性肺炎で母親を看取った.生命には限りがあり,いつかは必ず別れがあることを覚悟はしていたが,現実になると寂しさが募る.
両親が田舎に暮らしていた頃は毎週のように電話をかけ,月に1度は実家に帰ったものである.そして,いまだに何か出来事があると,両親に報告したくて電話をかけたくなる.しかし,親が逝った現実に引き戻され,寂しさを感じる.
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