Japanese
English
特集 腹壁瘢痕ヘルニア治療up date
Components separation法による腹壁瘢痕ヘルニア修復術
Component separation in abdominal-wall hernia repair
島田 長人
1
,
本田 善子
1
,
一林 亮
1
,
高地 良介
1
,
杉本 元信
1
,
金子 弘真
2
Nagato SHIMADA
1
1東邦大学医療センター大森病院総合診療・急病センター
2東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
components separation法
,
腹壁再建
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
components separation法
,
腹壁再建
pp.956-961
発行日 2010年7月20日
Published Date 2010/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103116
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要旨:Components separation法は正中型腹壁瘢痕ヘルニアに対する修復術である.外腹斜筋腱膜を切開し,外腹斜筋と内腹斜筋の間を剝離することで腹直筋を正中へ伸展させ,直接縫合する手術法である.この術式の最大の利点は,メッシュなどの人工材料を使用せずに腹壁を再建できることにある.したがって,創部感染合併例や緊急手術例はもちろんのこと,他疾患との同時手術も可能であり,臨床上の適応範囲は広い.修復可能なヘルニア門の横軸長はウエストライン上で約15cmまでと考えられるが,上腹部の肋骨弓付近と下腹部領域での腹直筋の伸展はやや不良である.手技は比較的容易であり,われわれ一般外科医でも十分に習得することが可能な修復術である.
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