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特集 腹壁瘢痕ヘルニア治療up date
Rives-Stoppa法による腹壁瘢痕ヘルニア修復術
Rives-Stoppa repair in incisional ventral hernia
松浦 謙二
1
Kenji MATSUURA
1
1沖縄県立八重山病院外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
再発ヘルニア
,
Stoppa法
,
GPRVS法
,
メッシュによる再建
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
再発ヘルニア
,
Stoppa法
,
GPRVS法
,
メッシュによる再建
pp.982-987
発行日 2010年7月20日
Published Date 2010/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103121
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要旨:腹壁瘢痕ヘルニアの術後再発率は17~63%と高率であり,個々の症例に応じた適切な術式選択が再発を防ぐ最大の因子とされている.われわれは2000年から再発ヘルニア・複数複雑ヘルニア門・巨大ヘルニア門の症例に対してRives-Stoppa法(RS法)を行っている.本稿では2002年から2006年までの9症例の予後を検討した.術後観察期間は平均38か月であり,現在まで全例で再発を認めていない.RS法はretromuscular/preperitonealに大きなメッシュを挿入し,前方腹壁を全体にわたって再建する術式である.RS法の利点として,①tension-freeで腹壁再建が可能であること,②巨大・複雑なヘルニアにも応用が可能であること,③再発率がきわめて低いこと,④開腹を必要としないことなど多数の事柄が挙げられる.いわゆるSwiss-cheese型のヘルニアや再発ヘルニアの術式として第1に選択すべき術式と考えている.
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