特集 鼠径部・腹壁瘢痕ヘルニア手術を極める―直達手術から腹腔鏡・ロボット支援手術まで
Ⅲ.腹壁瘢痕ヘルニア 4)Component separation法
島田 長人
1
,
諏訪 勝仁
2
,
本田 善子
3
,
皆川 輝彦
1
,
髙地 良介
4
,
金子 奉暁
5
1相模原中央病院外科
2東京慈恵会医科大学附属第三病院外科
3東京城東病院外科
4大久保病院外科
5東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
腹壁再建
,
component separation法
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
腹壁再建
,
component separation法
pp.1337-1347
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003992
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腹壁瘢痕ヘルニアは,術後の腹壁縫合部の離開で,腹部外科手術後の11%1)に発生するとされており,日常診療で頻度の高い合併症の1つである。腹部の膨隆という身体上の変化は,患者の自己概念の重要な要素であるbody-imageの混乱を惹起し,QOL(quality of life)低下の一因となる。さらに絞扼性ヘルニアなどを併発して緊急手術を余儀なくされる場合も少なからず存在する。
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