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特集 癌外科治療の日本と海外との相違点
乳癌治療の日本と海外との相違点
Differences in Japanese and overseas breast cancer therapy
朴 英進
1
,
池田 正
2
Youngjin PARK
1
1東邦大学医療センター佐倉病院外科
2帝京大学医学部外科
キーワード:
乳癌
,
乳房温存療法
,
化学療法
,
ホルモン療法
,
分子標的療法
Keyword:
乳癌
,
乳房温存療法
,
化学療法
,
ホルモン療法
,
分子標的療法
pp.766-771
発行日 2010年6月20日
Published Date 2010/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103079
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要旨:手術療法ではわが国と欧米の差はないが,放射線療法では海外と若干の差がある.化学療法ではわが国未承認薬が多い.ホルモン療法ではわが国,海外ともに科学的根拠に基づく治療選択が浸透し同じ療法が行われている.分子標的療法では,ヒト上皮増殖因子受容体ファミリーを標的とした薬剤には承認薬があるが,血管新生阻害薬は未承認である.多くの臨床試験の結果を導入することで,わが国の乳癌治療成績は海外に比べて良好となった.しかし臨床試験の多くは海外から発信されたものであり,日本人乳癌の特徴を考慮して最適な治療法を検討することが重要で,これによりわが国の乳癌死亡率の増加傾向に歯止めがかかるかもしれない.
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