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特集 乳癌診療—今日の話題
乳癌ホルモン療法の現況
Current status of endocrine therapy for breast cancer patients
池田 正
1
,
竹島 薫
1
,
菅 重尚
1
,
田村 光
1
,
榎本 耕治
1
,
北島 政樹
1
1慶應義塾大学医学部外科学教室
キーワード:
乳癌
,
ホルモン療法
Keyword:
乳癌
,
ホルモン療法
pp.71-76
発行日 1994年1月20日
Published Date 1994/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901461
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乳癌に対する内分泌療法の現況を概観した.タモキシフェンに関しては,overviewanalysisにより,①生存率の改善,②長期使用の有用性,③リンパ節転移にかかわらない有効性,などが示された.メドロキシプロゲステロンに関しては,化学療法との併用での有用性,使用方法の改善による血栓症発生頻度の低下などの進歩がみられる.近日中に発売が予定されている新薬として,LH-RH analogueがあり,phase II studyで約30%の有効率が認められている.そのほか,新規抗エストロゲン剤,アロマターゼ阻害剤数種が治験中であり,近い将来使用可能になると思われる.
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