特集 リンパ腫診療―診断の入り口から治療まで
各病理組織型のリンパ腫の治療
末梢性T細胞リンパ腫
鈴木 康裕
1
,
永井 宏和
2
1国立病院機構名古屋医療センター血液内科
2国立病院機構名古屋医療センター臨床研究センター
キーワード:
病理学的分類
,
化学療法
,
造血幹細胞移植
,
分子標的療法
Keyword:
病理学的分類
,
化学療法
,
造血幹細胞移植
,
分子標的療法
pp.255-259
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_255
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Summary
▪末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)は多様な疾患群であり,WHO分類改訂第4版(2017)では,成熟T/NK細胞腫瘍において約30の疾患単位が記載されている.
▪PTCLはB細胞リンパ腫と比較して予後不良であるが,CD30を標的とする抗体薬剤複合体であるbrentuximab vedotin(BV)をはじめ,多くの新規治療薬が開発されており,CD30陽性PTCL症例ではBV+CHP療法が標準治療の一つとなっている.
▪近年大きく進歩した分子病態解析を踏まえ,今後,新規薬剤の最適な選択や併用療法の開発などにより,さらなる治療成績の向上が求められている.
© Nankodo Co., Ltd., 2021