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特集 癌外科治療の日本と海外との相違点
甲状腺癌治療の日本と海外との相違点
A comparison of the between Japanese and overseas thyroid cancer therapy
岩瀬 克己
1
Katsumi IWASE
1
1藤田保健衛生大学医学部内分泌外科
キーワード:
甲状腺癌
,
甲状腺全摘
,
頸部郭清
,
131I内照射治療
,
TSH抑制療法
Keyword:
甲状腺癌
,
甲状腺全摘
,
頸部郭清
,
131I内照射治療
,
TSH抑制療法
pp.846-854
発行日 2010年6月20日
Published Date 2010/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103092
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要旨:甲状腺癌の大部分を占める分化癌,特に予後良好な乳頭癌の治療を中心にわが国における動向を述べ,欧米との相違とその要因について考察した.予後良好な乳頭癌は再発後の生存もきわめて長期に及ぶ特徴があり,その治療は生涯を見通して計画される.甲状腺切除や頸部郭清の範囲も治療に伴う合併症の危険と同時に再発後の対応を念頭に,それぞれが持つ医療環境を前提として最適な選択をせねばならない.再発転移腫瘍の治療には手術以外に131I内照射があり,後者の重要度がわが国と海外では大きく異なり,海外では131I治療を前提とするのに対し,わが国では手術に頼る傾向があり,術後経過観察も含め治療戦略全体に強い影響を与えている.
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