Japanese
English
特集 消化器外科手術における新しい潮流
左半腹臥位による胸腔鏡下食道切除術
Thoracoscopic esophagectomy in left semi-prone position
礒垣 淳
1
,
春田 周宇介
1
,
河村 祐一郎
1
,
吉村 文博
1
,
石田 善敬
1
,
平松 良浩
1
,
谷口 桂三
1
,
金谷 誠一郎
1
,
小森 義之
1
,
櫻井 洋一
1
,
宇山 一朗
1
Jun ISOGAKI
1
1藤田保健衛生大学医学部上部消化管外科
キーワード:
胸腔鏡下食道切除術
,
腹臥位
,
食道癌
Keyword:
胸腔鏡下食道切除術
,
腹臥位
,
食道癌
pp.620-627
発行日 2010年5月20日
Published Date 2010/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103050
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:食道癌に対する胸腔鏡下食道切除術は開胸手術に代わる低侵襲手術として普及しつつある.本術式は癌の根治性を確保しながら手術後の肺炎などの合併症率が低いことが報告されている一方,煩雑で習得が容易でないと考えられている.一般に胸腔鏡下食道切除術は開胸と同様に左側臥位で行われることが多い.当科では2006年に気胸併用左半腹臥位での胸腔鏡下食道切除術を開始した.腹臥位での胸腔鏡操作では肺,気管,縦隔内臓器が重力によって腹側に偏位し,良好な術野展開を容易に得ることができる.本稿では当科での経験を報告する.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.