Japanese
English
臨床報告
部分内臓逆位症および腸回転異常症を併存した進行胃癌の1例
Advanced gastric cancer with partial situs inversus and intestinal malrotation
角谷 慎一
1
,
前田 一也
1
,
吉田 貢一
1
,
村上 望
1
Shinichi KADOYA
1
1富山県済生会高岡病院外科
キーワード:
内臓逆位症
,
腸回転異常症
,
胃癌
Keyword:
内臓逆位症
,
腸回転異常症
,
胃癌
pp.427-431
発行日 2010年3月20日
Published Date 2010/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103011
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要旨:内臓逆位症は合併奇形が多く,各領域において診断治療の困難性が課題とされている.今回,部分内臓逆位症および腸回転異常症を併存した進行胃癌の1例を経験したので報告する.患者は85歳,女性で,食欲不振と上腹部痛を主訴に来院し,精査の結果進行胃癌と診断された.開腹所見では,肝臓は正中に,胃・脾臓は右上腹部に存在しており,部分内臓逆位症を呈していた.また,腸回転異常症も併存していた.術式は胃全摘術,Roux-en-Y法による再建を行った.病理結果はtub2>por1,se,intermediate type,INFβ,ly0,v2,n1,stage ⅢAであった.術前CT検査が各臓器の位置関係や血管走行の把握に有用であった.
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