Japanese
English
臨床報告
Direct Kugel Patchにて治療した閉鎖孔ヘルニア再々発の1例
A case of rerecurrent obturator hernia treated by modified Kugel method
森 和弘
1
,
蕪木 友則
1
,
石井 要
1
,
岩田 啓子
1
,
経田 淳
1
,
竹山 茂
1
Kazuhiro MORI
1
1黒部市民病院外科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア
,
再々発
,
Direct Kugel Patch
Keyword:
閉鎖孔ヘルニア
,
再々発
,
Direct Kugel Patch
pp.275-279
発行日 2010年2月20日
Published Date 2010/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102977
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要旨:症例は81歳,女性.主訴は,腹痛・嘔吐.2007年4月,右閉鎖孔ヘルニアに対し,開腹下にメッシュシートを用いてヘルニア修復術を施行されたが,退院後25日目に右閉鎖孔ヘルニアの再発を認め,徒手整復術が施行された.2008年1月,腹痛・嘔吐が出現したため当院の救急外来を受診し,右閉鎖孔ヘルニアの再々発と診断された.鼠径法にて手術を施行した.横筋筋膜を切開し腹膜前腔に到達したところ,閉鎖孔に嵌頓したヘルニア囊を認めた.ヘルニア囊を剝離・開放したのち腹膜前腔にDirect Kugel Patchを留置した.術後の経過は良好で,術後19か月目の現在,再発は認めていない.閉鎖孔ヘルニアに対して,本法は確実に閉鎖孔を閉鎖でき再発例にも応用できる有用な術式と思われた.
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