Japanese
English
臨床報告
化学療法により一時的軽快が得られた腹膜播種合併食道小細胞癌の1治療例
A case report of esophageal small cell carcinoma with peritoneal dissemination which could be treated temporarily by chemotherapy
和田 大樹
1
,
西川 和宏
1
,
岩瀬 和裕
1
,
松田 宙
1
,
田中 康博
1
,
島津 宏樹
2
Daiki WADA
1
1大阪府立急性期・総合医療センター外科
2大阪府立急性期・総合医療センター病理科
キーワード:
食道小細胞癌
,
腹膜播種
,
十二指腸狭搾
,
化学療法
Keyword:
食道小細胞癌
,
腹膜播種
,
十二指腸狭搾
,
化学療法
pp.1145-1150
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102672
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はじめに
食道小細胞癌は食道癌のなかで約1%を占めるに過ぎない稀な疾患である1).これまでに各種化学療法や放射線照射が試みられ奏効した報告も散見されるが,未だ確立された治療法はなく予後不良である2).腹膜播種により十二指腸狭窄をきたした食道小細胞癌に対して肺小細胞癌に準じた化学療法を行い,十二指腸狭窄症状が一時的に改善した1例を経験したので報告する.
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