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特集 最近のGIST診療―診療ガイドラインの理解と実践
転移・再発GISTに対するイマチニブ治療
Imatinib treatment of metastatic or recurrent GIST
澤木 明
1
,
山雄 健次
1
Akira SAWAKI
1
1愛知県がんセンター中央病院消化器内科部
キーワード:
GIST
,
イマチニブ・メシレート
,
薬物療法
Keyword:
GIST
,
イマチニブ・メシレート
,
薬物療法
pp.179-183
発行日 2009年2月20日
Published Date 2009/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102463
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要旨:転移・再発GISTに対するイマチニブ治療は,欧米の臨床試験の結果から80%を超える病勢コントロール(有効+不変)が得られること,病勢コントロールが得られれば予後が改善されることが示された.また,その後の検討により全生存期間の中央値が約5年であることが示された.一方,わが国で行われた74例を対象とした臨床試験においても欧米と同様の結果が得られており,人種間差がないことが示された.また,イマチニブ治療中断で早期に増悪することが報告され,治療の継続が推奨されている.副作用はわが国の試験でも同様の結果であったが,骨髄抑制が高い傾向がみられた.本稿ではイマチニブ特有の副作用について解説し,その対処法を紹介した.
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