Japanese
English
臨床研究
潰瘍性大腸炎に合併したcolitic cancerに対するPET検査所見の検討
PET findings in colon cancer patients with ulcerative colitis
池内 浩基
1
,
内野 基
1
,
中村 光宏
1
,
松岡 宏樹
1
,
竹末 芳生
2
,
冨田 尚裕
1
Hiroki IKEUCHI
1
1兵庫医科大学外科
2兵庫医科大学感染制御部
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
FDG-PET
,
colitic cancer
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
FDG-PET
,
colitic cancer
pp.1597-1602
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102381
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はじめに
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:以下,UC)に合併するcolitic cancerに対するサーベイランスは隆起型のdysplasia(dysplasia-associated lesion or mass:DALM)であれば内視鏡的診断が比較的容易であるが,粘膜面に大きな形態変化をきたす前にびまん性に深部浸潤をきたす症例も存在するため,注意を要する.FDG-PET検査は全身の癌の早期発見が可能な検査として開発された検査法ではあるが,炎症性疾患での偽陽性や組織型による集積率の違いなど問題点も多い.
そこで,UCに合併したhigh grade dysplasia(以下,HGD)または癌のために手術となった症例の術前にFDG-PET検査を行い,術前の臨床的特長,FDG-PET検査所見と術後の病理検査所見を検討し,サーベイランスの検査方法としてFDG-PET検査が有用であるかどうかを検討した.
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