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今月の主題 colitic cancerの初期病変─遡及例の検討を含めて
序説
colitic cancerの初期病変―遡及例の検討を含めて
Introduction
斉藤 裕輔
1
Yusuke Saito
1
1市立旭川病院消化器病センター
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
colitic cancer
,
colitic dysplasia
,
サーベイランス
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
colitic cancer
,
colitic dysplasia
,
サーベイランス
pp.1403-1405
発行日 2014年9月25日
Published Date 2014/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403114264
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はじめに
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis ; UC)患者数および長期経過例の増加に伴い,本邦でもUCを母地とする腫瘍性異型上皮(dysplasia)や大腸癌(colitic cancer)の頻度が増してきている.これらの早期診断は大きな課題であり,大腸内視鏡検査が果たす役割もさらに重要となってきている.潰瘍性大腸炎におけるdysplasiaの考え方は日本消化器病学会が編集した『大腸ポリープ診療ガイドライン』1)のCQ8-17に記載されており,“dysplasiaは潰瘍性大腸炎に合併する大腸癌の前癌病変と考えられている”とされている.本特集を熟読いただく前に,これまでの研究で明らかとなっているUCに合併するcolitic cancer/dysplasiaの基本的事項について以下に列記する.
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