Japanese
English
特集 十二指腸病変に対する外科的アプローチ
〔治療方針とその治療成績〕
十二指腸神経内分泌腫瘍の治療方針とその治療成績
The diagnosis and clinical management of duodenal neuroendocrine tumors
志田 崇
1
,
木村 文夫
1
,
清水 宏明
1
,
吉留 博之
1
,
大塚 将之
1
,
加藤 厚
1
,
吉冨 秀幸
1
,
古川 勝則
1
,
三橋 登
1
,
竹内 男
1
,
高屋敷 吏
1
,
須田 浩介
1
,
高野 重紹
1
,
宮崎 勝
1
Takashi SHIDA
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
十二指腸
,
神経内分泌腫瘍
,
内分泌細胞癌
,
カルチノイド
Keyword:
十二指腸
,
神経内分泌腫瘍
,
内分泌細胞癌
,
カルチノイド
pp.1557-1563
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102368
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要旨:消化管神経内分泌腫瘍は大きく内分泌細胞癌とカルチノイドの2群に分けられる,比較的稀な腫瘍である.特に,内分泌細胞癌は症例数こそ少ないものの,きわめて悪性度が高く進行も早いため注意が必要である.また,その特異な発育様式のため,診断に難渋することも少なくない.本稿では,十二指腸を中心とした消化管神経内分泌腫瘍の診断・治療方針,そして今後の展望について述べた.この領域はいまだ症例集積が十分でなく,明確な治療方針が確立していないが,現時点では手術による腫瘍の完全切除が最も長期生存を得る治療法である.今後は新規マーカーによる悪性度分類や分子標的薬の応用などが期待されている.
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