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特集 鼠径ヘルニアの治療NOW―乳幼児から成人まで
中学生以上成人未満(思春期)の外鼠径ヘルニアの治療―鼠径管内構造を破壊しない低侵襲性LPEC法の推奨
Surgical repair for external inguinal hernias in adolescence:recommendation of lower invasive LPEC method which does not destroy an anatomy in the inguinal canal
嵩原 裕夫
1
,
徳永 卓哉
1
,
荒川 悠祐
1
Hiroo TAKEHARA
1
1徳島大学病院小児外科・小児内視鏡外科
キーワード:
外鼠径ヘルニア
,
思春期
,
LPEC法
Keyword:
外鼠径ヘルニア
,
思春期
,
LPEC法
pp.1341-1345
発行日 2008年10月20日
Published Date 2008/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102284
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要旨:思春期の外鼠径ヘルニアの発症機序は,腹膜鞘状突起の開存に由来する小児のそれと同じである.当科で過去28年間に手術した20歳以下の外鼠径ヘルニア1,506症例の解析から思春期外鼠径ヘルニア症例に対する適正術式を検討した.12歳以上,20歳以下の39例中5例に鼠径管補強術が行われ,ほかの34例では単純高位結紮術(LPEC法16例を含む)が行われた.術後4年から27年を経過しているが再発例はなく,諸家の報告からも代謝異常などを合併する特殊な症例を除いて思春期症例には単純高位結紮術のみで治療の目的が達せられると思われた.その術式の1つとして,筆者らが考案した「鼠径管内構造を破壊しない低侵襲性LPEC法」について述べた.
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