ひとやすみ・36
自分への褒美
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.1141
発行日 2008年8月20日
Published Date 2008/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102239
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「自分で自分を誉めたいと思います」.この言葉は,有森裕子が1996年のアトランタオリンピックで42.195kmという長距離を走り終え,苦しみを耐え抜いた自分の体を誉め称えた言葉である.常日頃,酷使している自分の体を労わり,ときに褒美を与えることは大切なことである.
20年近く前のことであるが,ディズニーランドに近接する浦安のホテルで学会が開催された.会場で割引券が配布されたこともあり,まだ入ったこともないディズニーランドへ行くことにした.1日券を購入し,開場早々に入園した.アトラクションの乗り物に乗って気づいたことは,多くの乗り物が2人乗りであり,個人では侘しさを感じるということであった.また,園側にとっても2人乗り用に1人が乗るため効率が悪い.そこで,1人で来ていた新進気鋭のA先生に若輩である私は意を決して話しかけた.A先生も寂しさを感じていたらしく,同行を快く同意してくれた.
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