Japanese
English
特集 肝・胆・膵領域における腹腔鏡下手術の最前線
胆道領域
膵・胆管合流異常に対する腹腔鏡下手術
Laparoscopic approach to anomalous connection between the choledochus and the pancreatic duct
村井 信二
1
,
小島 健司
1
,
赤津 知孝
1
,
神谷 諭
1
,
磯貝 宜広
1
,
矢部 信成
1
,
井上 孝隆
1
,
北川 雄光
2
Shinji MURAI
1
1医療法人財団荻窪病院外科
2慶應義塾大学医学部外科学教室
キーワード:
膵・胆管合流異常
,
腹腔鏡下胆管切除術
,
腹腔鏡下胆道再建術
Keyword:
膵・胆管合流異常
,
腹腔鏡下胆管切除術
,
腹腔鏡下胆道再建術
pp.797-802
発行日 2008年6月20日
Published Date 2008/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102157
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:膵・胆管合流異常においては,胆道拡張を伴うものは胆管癌の発症率が高く,なるべく早期に胆管切除・胆道再建を施行する必要がある.ただし,膵・胆管合流異常に対する分流手術はあくまで予防的な手術であるため,腹腔鏡下に施行することはきわめて意義がある.われわれは1997年11月~2007年12月までに膵・胆管合流異常に対する完全腹腔鏡下による胆管切除・胆道再建手術を7例に施行した.最長10年2か月の経過観察を施行しているが,これまでに胆管炎や胆道癌の発症は認められていない.手術は,完全腹腔鏡下に胆管切除および総肝管十二指腸端側吻合による胆道再建を施行する.本稿では,われわれの施行している膵・胆管合流異常症に対する腹腔鏡下の分流手術のコツと実際を詳述した.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.