膵癌の外科治療は進歩したか
補助療法 術前化学放射線療法の有効性
大東 弘明
1
,
江口 英利
,
石川 治
,
後藤 邦仁
,
山田 晃正
,
矢野 雅彦
,
今岡 真義
1大阪府立成人病センター 消化器外科
キーワード:
膵臓腫瘍
,
生存率
,
ネオアジュバント療法
,
Gemcitabine
,
放射線化学療法
Keyword:
Pancreatic Neoplasms
,
Survival Rate
,
Neoadjuvant Therapy
,
Chemoradiotherapy
,
Gemcitabine
pp.650-654
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008227109
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
術前化学放射線療法はsurgical marginやリンパ節転移の陰性化をもたらし、局所制御効果に優れている。われわれが試みた術前化学放射線療法"full-dose gemcitabine併用3-dimensional conformal radiation"は消化器系副作用が軽微で通院で施行可能であったが、優れた局所効果(n0 81%,R0 98%)が得られた。さらに、術後の肝灌流化学療法の併用によって、局所に加え肝転移再発も抑制され、治療前T4でありながら60%の4年生存が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008