私の工夫 手術・処置・手順
成人鼠径ヘルニア修復術における局所麻酔を使用した超音波ガイド下区域麻酔の変法
小熊 信
1
,
伊在井 淳子
1
,
佐澤 由郎
1
,
小宮 裕文
1
,
太田 智之
1
,
山本 一郎
2
Shin OGUMA
1
1宮城厚生協会坂総合病院外科
2宮城厚生協会坂総合病院麻酔科
pp.70-71
発行日 2008年1月20日
Published Date 2008/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102003
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【はじめに】
日帰り手術を前提とした成人鼠径ヘルニア修復術(以下,ヘルニア修復術)の麻酔法として最近,侵襲や副作用が小さい局所麻酔法の一種である超音波ガイド下区域麻酔法が開発された.しかし,本手技では,腸骨鼠径神経と腸骨下腹神経の2本の神経を同定し,局所麻酔剤(以下,局麻剤)を正確に注入することが求められることから,一定の熟練を要することや,両神経の同定が困難な症例が存在することが問題となっている.
今回,われわれはヘルニア修復術で行われる区域麻酔の変法として,より簡便な方法を考案したので報告する.
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