特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅳ.乳癌
乳癌の再発診療に関する最新のデータ
神野 浩光
1
,
麻賀 創太
1
,
坂田 道生
1
,
菅家 大介
1
,
高橋 洋子
1
,
大西 達也
1
,
北川 雄光
1
,
池田 正
2
Hiromitsu JINNO
1
1慶應義塾大学医学部外科
2帝京大学医学部外科
pp.127-136
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101894
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要旨:乳癌全体の約1/4にみられる再発において根治を求めることは困難であるが,手術や放射線,抗癌剤,ホルモン剤などによって長期の生存期間が得られることも多い.術後フォローアップの方法としてエビデンスがあるのは問診,診察およびマンモグラフィのみであるが,実際には超音波,CT,骨シンチグラム,腫瘍マーカーなどを用いることが多い.再発部位としては局所,肺,肝,骨が多く,局所および骨転移の予後は比較的良好であり,肝転移は最も予後不良である.再発に対する治療方針は個々の症例のリスク,ホルモン感受性およびHER2を検討し,QOLも考慮しながら決定する.
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